部屋全体をすっきり整然としたイメージにしてくれるタイルカーペット。しかし、タイルカーペットは上手に敷き詰めていかないと、凸凹や隙間ができたりして快適さや安全性が損なわれてしまうことがあります。タイルカーペットをDIYで綺麗に貼っていくためには事前の下準備が大切です。そこで本項では、タイルカーペットを貼る前の事前準備についてご紹介していきます。
タイルカーペットの厚みを考慮しよう

タイルカーペットは通常6~7mmの厚みがあります。この厚みを考慮せずにタイルカーペットを貼ってしまうと、ドアの開閉時にタイルカーペットがドアの下端部に当たり、ドアの開閉が不便になってしまうことがあります。
また、タイルカーペットの厚みが部屋入口の段差として生じると、つまづく要因になってしまいます。タイルカーペットの厚みが生活空間に良くない影響を及ぼすことがないか、購入前にしっかり確認しておきましょう。
タイルカーペットを貼る床面の材質をチェックしよう
タイルカーペット裏面の滑り止め素材と既存の床面(タイルカーペットを貼る床面)の素材の相性が良くないと、その接着度が弱くタイルカーペットのズレが起こりやすくなります。また、タイルカーペットだけではなく他の床材にも共通することですが、床材を貼るときには既存の床面が平滑で土台のしっかりした床面を選ぶことが重要です。
タイルカーペットを貼るのに適しているのは、木質フローリング、コンクリート、ベニヤ材などの床面素材です。タイルカーペット裏面のアクリル樹脂やポリ塩化ビニル樹脂などの滑り止め素材は、これらの床面素材の表面にぴたっと付着できる相性の良い材質です。
一方で、カーペット(じゅうたん)や畳の上にタイルカーペットを貼ることはおすすめできません。タイルカーペットの裏面の滑り止め素材が床面に付着できず固定できないばかりか、タイルカーペットとじゅうたんや畳の繊維の間にカビや細菌が入り込み、室内が不衛生になってしまうことがあります。もし既存の床がじゅうたんや畳の場合、これらを剥がしてからタイルカーペットを貼るようにしましょう。
タイルカーペットはしっかりと固定させよう

タイルカーペットは裏面が滑らないようにゴム状になっています。それでも完全に固定されているわけではないので、継続して人が動けばタイルカーペットも動きますし、タイルカーペット間に小さな隙間が生じてしまいます。小さな隙間からはゴミが入り込み、汚れの原因にもなります。
基本的にズレにくいタイルカーペットですが、それでも長期間使っていると裏面の滑り止め素材が劣化してきてどうしてもズレや滑りが起こりやすくなります。
タイルカーペットのズレや滑りが気になる場合は、タイルカーペット用の接着剤などを使ってしっかり対策しましょう。
十分な準備をしてからタイルカーペットのDIYに挑戦しよう
タイルカーペットは規則的な配列が整然としたイメージを与え、部屋の美観を高めてくれます。また、タイルカーペットを使ったDIYは比較的簡単に進めることができ、初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。とはいえ、タイルカーペットに適した床面に貼らないと「段差ができて過ごしにくくなった」「部屋が不衛生になった」など、生活環境を悪くさせてしまうこともあります。DIYの前に下準備をしっかりして、タイルカーペットのDIYに挑戦しましょう。
タイルカーペットのDIY講座 INDEX
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1.事前に知っておきたい基礎知識
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2.タイルカーペットを貼ってみよう