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浮き、ひび割れの原因と補修方法

前項では、床タイルの処分方法についてお話ししてきました。本項では、浮き、ひび割れの原因と補修方法についてご紹介していきます。普段のお手入れをしっかり行うことで浮きやひび割れを予防しながら、いざという時には本項を参考に補修し、床タイルをきれいに保ちましょう。

床タイルが浮いてしまう原因と補修方法

1 床タイルが浮いてしまう4つの原因

床タイルが浮いてしまう4つの原因

床タイルが浮いてしまう原因としては以下の4つが考えられます。

  • 温度
  • 下地
  • 伸縮
  • オープンタイム

各々の詳細を以下でご紹介しますので、よく読んでからDIYを進めましょう。

温度

温度

床タイルは、温度が高ければ伸び、低ければ縮むという特性があります。この特性により、温度が急激に変化する場所や、低温状態での施工は望ましくありません。エアコンなどを使用して、部屋を10℃~25℃くらいに暖めましょう。タイルを事前に箱から出し、施工する場所の温度に馴染ませてください。

下地

下地

床タイル施工時に、下地に不備があると接着剤の付きが悪くなり、浮いてしまう原因になります。主な下地不備の例としては、下地の表面に凹凸が生じていることや、ホコリやワックスが残り汚れてしまっていることが挙げられます 。凹んでいる箇所はパテで埋め、膨らんでいる箇所はサンドペーパーでならします。ホコリやワックスは、施工前に掃除機などを使い取り除いてください。

伸縮

伸縮

前述の「温度」でもご紹介したように床タイルは伸縮をします。タイルの浮きは、タイルが伸びることで起こり、タイルが縮むと目地に隙間ができます。これらを防ぐために、事前にタイルを施工場所の温度に馴染ませる必要があります。床タイルを仮敷きしながら馴染ませるのがオススメです。また、施工後は接着剤が完全に固まるまで、2~3日ほど待つ必要があります。その間は床タイルの上を歩いたり、その上で作業をしないようにしてください。急激な温度変化によって表面の色が変わることもあるので、直射日光が当たる場所では日除けを行ってください。

オープンタイム

オープンタイム

2-3 1列目から床タイルを貼っていこうでもご紹介していますが、ボンドは乾ききる直前に最も接着力を発揮します。その接着力を発揮するための待ち時間がオープンタイムです。オープンタイムを取らずにタイルを貼ってしまうと、接着不良を起こしてしまうことがあります。接着剤の容器に記載されているオープンタイムを事前に確認してから貼り付けていきましょう。

上記の内容は、2-2 床タイルを貼る前の下準備でもご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
次に、床タイルが浮いてしまったときの補修方法をご紹介します。

2 浮いてしまった時の補修方法

タイルが浮いてしまった場合は、まずタイルをドライヤーなどで温めて補修します。熱でタイルが柔らかくなることで、浮きを直せる場合があります。この方法で上手く補修できない場合は、浮いた箇所をカットして、もう一度貼り付ける必要があります。再貼り付けの方法は、下記でご紹介します。補修に役立つ瞬間接着剤もぜひご覧ください。

最初に、浮いてしまった部分の下地を掃除しきれいにします。

最初に、浮いてしまった部分の下地を掃除しきれいにします。

伸びてしまった部分が分かるように線を引き、切り取ります。

伸びてしまった部分が分かるように線を引き、切り取ります。

タイルに接着剤を塗り、床に貼り付け固定します。

タイルに接着剤を塗り、床に貼り付け固定します。

最後に、ローラーをかけてしっかりと圧着します。

最後に、ローラーをかけてしっかりと圧着します。

オススメの接着剤

BB-546 サンゲツ ベンリダイン 瞬間接着剤
BB-546 サンゲツ ベンリダイン 瞬間接着剤

ビニル床材の補修に使える、中粘度多用途タイプの接着剤です。ワンプッシュボタンで、液量の調整を簡単にすることができます。

床タイルがひび割れてしまう原因と補修方法

1 床タイルがひび割れてしまう4つの原因

床タイルがひび割れてしまう4つの原因

床タイルがひび割れてしまう原因としては以下の4つが考えられます。

  • 家具などによる負荷
  • 直射日光
  • 経年劣化
  • 水分

各々の詳細を以下でご紹介しますので、よく読んでタイルをきれいに保ちましょう。

家具などによる負荷

家具などによる負荷

家具など重量物による負荷がかかる場所は、ひび割れが生じてしまうことがあります。特にタイル同士が組み合わさる連結部分に負荷がかかり過ぎると、ひび割れが起こりやすいです。キャスター等で重量物を移動させる事も、ひび割れの原因になるので気を付けて下さい。

直射日光

直射日光

日光が強く当たる部屋の場合、長時間床タイルに日が当たり続けることでひび割れが生じることもあります。高温になることで、タイルが伸びてしまうことも考えられます。また、紫外線の影響を受けやすく退色もしやすいため、注意が必要です。

経年劣化

経年劣化

床タイルは、床シートやフローリングと比べると、そのメンテナンスのしやすさにより劣化しにくい床材です。長く良い状態を保つために日頃のお手入れをすることはもちろん必要ですが、長期間にわたる使用や汚れの蓄積により、床タイルも劣化していくことは避けられません。

水分

水分

塩ビタイルの表面は水をはじく性質を持っていますが、目地は水をはじきません。そのため、小さなひび割れのある目地に水分が入り込んでしまうと、ひび割れを広げてしまう恐れがあります。ひび割れを見つけた際は小さくてもすぐに対処するようにしましょう。

ひび割れ防止には、定期的なワックスがけが効果的です。ワックスで表面をコーティングすることにより、上記のようなひび割れの原因からある程度守ることができます。ワックスがけについては、4-1 普段のお手入れとワックスについてをご覧ください。

次に、床タイルがひび割れてしまったときの補修方法をご紹介します。

2 ひび割れてしまった時の補修方法

タイルに重い物をぶつけてしまったりして、タイルにひびが入ってしまった時は、コーキング剤を使って補修します。以下の手順を参考にして挑戦してみてください。ゲキセンがオススメする、補修に役立つコーキング剤もぜひご覧ください。

コーキング剤による補修方法

部分的なひび割れであれば、コーキング剤による補修が可能です。大きくなる前に早めに補修する必要があります。

部分的なひび割れであれば、コーキング剤による補修が可能です。大きくなる前に早めに補修する必要があります。

コーキング剤を事前に用意します。タイルや目地など、ひび割れた場所と同じ色の物を用意しましょう。

コーキング剤を事前に用意します。タイルや目地など、ひび割れた場所と同じ色の物を用意しましょう。

ひび割れ部分と周りの汚れを取り除きます。ひび割れの内側の汚れも、ブラシなどを使ってかき出しましょう。

ひび割れ部分と周りの汚れを取り除きます。ひび割れの内側の汚れも、ブラシなどを使ってかき出しましょう。

周りをマスキングテープで養生します。不要な部分にコーキング剤がつかないようにします。

周りをマスキングテープで養生します。不要な部分にコーキング剤がつかないようにします。

ひび割れ部分を埋めるようにコーキング剤を塗ります。うまく塗り込めない時は、ヘラなどで押し込みます。

ひび割れ部分を埋めるようにコーキング剤を塗ります。うまく塗り込めない時は、ヘラなどで押し込みます。

コーキング剤が乾く前に周りの養生テープを剥がします。固まると、テープが剥がれない事があるため、気を付けましょう。

コーキング剤が乾く前に周りの養生テープを剥がします。固まると、テープが剥がれない事があるため、気を付けましょう。

ひび割れからはみ出してしまったコーキング剤は、濡らしたウエスや雑巾などできれいに拭き取ってください。

ひび割れからはみ出してしまったコーキング剤は、濡らしたウエスや雑巾などできれいに拭き取ってください。

コーキング剤が乾いたら補修完了です。コーキング剤によって乾燥時間は異なりますので、事前に確認しましょう。

コーキング剤が乾いたら補修完了です。コーキング剤によって乾燥時間は異なりますので、事前に確認しましょう。

オススメのコーキング剤2点

サンゲツ カラーコーク
サンゲツ カラーコーク
東リウッドデコーク
東リウッドデコーク

長期間お気に入りのタイルと過ごせるように

今回ご紹介したように、床タイルの浮きやひび割れは、普段のお手入れや施工前の下準備で、ある程度は予防することができます。正しい知識を身につけてお気に入りのタイルを長持ちさせ、毎日を快適に過ごせるようにしましょう。

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